懐かしい色

今目の前にある、恋人のライターの透き通った黄色を見つめていたら、「この色は、わたしにとってとても懐かしい色だな」と思えてきました。
透き通った濃い青色が、今までわたしの中で懐かしいなと思う、ただひとつの色だったのですが、今その透き通った黄色も追加されて、その色はどうして懐かしい気がするのだろうと考えているところです。
透き通った濃い青色がわたしにとって懐かしい色なのは、小さい頃によくテレビで観ていた電気屋さんのCMで映っていた色だからだと思います。そのCMが特に好きだったというわけではないので、どうしてかはわからないのですが、その色が、わたしの懐かしい色に選ばれたのです。「選ばれた」というのは、小さい頃からたくさんの色を見てきたはずなのに、その色だけ懐かしい色として記憶に残っているので、透き通った濃い青色は、選ばれたということになるのだと思います。
透き通った黄色は、どうして懐かしい色だと思えたのか、まだわかりません。わたしの脳みそが懐かしい色と思っているのだから、脳みそに聞けばわかると思います。きっと脳みそには、絵具のときに使うパレットが吊るしてあって、懐かしい色だけは、水で洗っても落ちないのだと思います。だから今までわたしは懐かしい色が、透き通った濃い青色だけだと思っていましたが、今日透き通った黄色もそうだったということがわかって、まだ懐かしい色だと思える色が、実はたくさんあるのかもしれないと思っています。それが全部透き通った色だったら、また別のことが気になるような気がします。

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